2014年、温浴業界はどうなる?

2013年もあとわずかとなりました。
 
温浴業界の2013年を振り返ってみると、比較的堅調な1年であったのではないかと思います。
 
温浴マーケットは2006年にピークを打って以来、縮小傾向が続いてはいますが、休廃業施設がある一方で新設や再生によるオープンがあり、対前年売上を伸ばす施設も少なくありませんでした。
 
2008年~2011年にかけて感じていた厳しい閉塞感から比べると、一段落した感があります。
 
統計で確認すると、
 
・公衆浴場数のピークは2007年。銭湯の減少傾向は続いているが、銭湯を除いた温浴施設の減少率は2007/2012年比で96.2%(▲3.8%)と微減。
 
・銭湯を除いた温浴施設は2010年~2012年にかけて100.2%(+40件)と増加傾向。
といったことが見てとれます。

Photo

1

日本経済は円安やアベノミクスを追い風に大企業を中心に活気を取り戻しつつあると言われた1年ではありましたが、庶民のささやかなレジャーである温浴業界にとっては、まだ好景気の恩恵を享受するというところまではいかなかったのではないでしょうか。
 
2013年に気になった点としては気象が挙げられます。豪雪や豪雨、猛暑など異常気象になると、どうしても外出を控えることとなり、集客に影響してきます。異常気象の傾向は年々激しくなってきている感があり、今後も気になるところです。
 
 さて、2014年はどんな年になるのでしょうか。
 
未来の予測というのは非常に難しいことで、占いみたいになってもいけませんので、確実に分かることを中心に書いていきたいと思います。
 
■2014年カレンダー
 集客に大きな影響が出る休日の並び。これは今年3連休だったところが飛び石になっていたり、お盆休みのピークが土日と重なっていたりと、残念ながらあんまり良くないようです。
 
■消費税アップ
 景気も楽観はできません。特に消費税増税が控えていますので、庶民の生活は翻弄されそうです。可処分所得が減少すれば温浴施設には厳しい逆風となる可能性がありますし、料金改定についても難しい判断を迫られることになります。
 
 ただし、過去の不況時にもレジャー行動が「安近短」になることによって、「温泉旅行に行きたかったけど日帰りで」ということで、宿泊マーケットから日帰りマーケットへの流入現象が起きています。そういった消費者の期待に応えられる温浴施設でありたいものです。
 
■安全衛生管理に要注意
 もうひとつ気になるのは安全衛生管理です。国立感染症研究所によれば、2013年は過去2年間を上回るペースでレジオネラ感染症が発生しています(原因は温浴施設のみではありませんが)。
 
過去に景気が落ち込んだ2002年、2008年にはいずれもレジオネラ菌感染事故が増えるという傾向がありました。売上減少をコスト削減でカバーしようとすると、どうしても安全衛生管理がおろそかになってしまう可能性がありますので、来年は充分に気をつける必要があります。

2

 
■サウナに注目
 これだけ全国に源泉が増え、天然温泉の看板を掲げる施設が増えている現在、温泉による差別化は容易ではありません。
 
源泉かけ流しもよほど湯量、湯温、泉質、そして排水条件に恵まれないと他店との差別化要因にはなり得ないことから、これまであまり進化してこなかったサウナに注目が集まりつつあるようです。
 
 「サウナでロウリュサービスすると固定客が増える!」とセミナーで初めて紹介したのが1999年。当時日本でロウリュを実施している施設はまだ1桁でしたが、今年「日本全国ロウリュ事典」というサイトを作って真剣にカウントしたところ120件にまで増えていました。
 
 ちなみに「岩盤浴(当時ヒーリングサウナと呼んでいました)」をはじめてセミナーで紹介したは2000年。その時点で岩盤浴施設は日本に3件しかなかったのですが、瞬く間に増えて2002年には100件を超え、2006年には1,500件に達していました。
 
ライフサイクルというのは上昇カーブが急であれば落ちるのも早い。10年以上かけてジワジワきている「ロウリュ」は、富士山のように広い裾野を持ち、高い山へと育って行くのではないかと思っています。
 
ロウリュサービスに限らず、「快適なサウナ環境をつくる」という点で日本はヨーロッパに大きく遅れをとっています。逆に言えば進化する余地がおおいにあるということで、来年以降、進化型サウナがどんどん登場してくるものと予想しています。
 
■ネット販促の重要性
 先日@nifty温泉の年間ランキングが発表されましたが、総じて言えることはランキング上位施設はネット販促が上手いということです。来館客の満足度だけでなく、ホームページやブログ、SNSを駆使して顧客開拓しリピートを促進することが繁盛のための重要な方法であり、その傾向は今後ますます強くなっていくでしょう。
 
 
 温浴施設経営は難しいビジネスですが、日本人にとって必要不可欠な存在です。少々の逆風があっても負けずに進化する2014年にしたいものです。
 
(2013年12月24日)

アクトパス Facebook

アクトパス Twitter

アクトパス 社長Blog

温泉・温浴コンサルタントブログ【一番風呂日記】

『温浴事業の発展 = 温活の普及が人類を幸福にする!』 と信じる男の仕事日記。 株式会社アクトパス(業務用通販サイト:浴場市場) 代表取締役 温浴ビジネスプロデューサー 望月 義尚 東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階 TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  •  「日本全国ロウリュ事典」では、現在確認されているロウリュサービス実施店舗のリストを掲載しておりますが、この度GoogleMapの機能を使って、地図上にロウリュ実施店舗の分布状況をプロットしてみました。(※日本だけですよ。) ...

  • 今回は、株式会社アクトパスの経営セミナー開催のお知らせです。 ↓詳細はこちらにアクセス! https://goo.gl/FNfNt5 いま、サービス業全体が人手不足に悩まされており、運輸や建設、小売、飲食、介護など様々な業種間...

  •  ヤマトホールディングスが2017年度に1万人規模の人材を新規採用するとのニュースがあったかと思えば、ファミリーマートは2年間で10万人の主婦を採用する目標を掲げたそうです。 ヤマトは「従業員1人当たりの負担を和らげ働きやすい...

Wednesday the 22nd. Joomla 2.5 templates.