温浴関連用語集

さくいん

アイドルタイム あはき法  
イールドマネジメント 1:2:3の法則  
ABC分析 FLコスト  
温浴    
逆洗    
グリストラップ クアハウス  
源泉かけ流し 建築コスト  
残留塩素・結合塩素    
四九抜き ジャグジー  
スキップアウト ストアレジ スパ
総上がり    
チムジルバン チラー  
DPD法 デシャップ デトックス
ドボン客    
入湯税 人時管理  
バッシング パントリー  
PI値 HSP  
フルオペ・セミオペ    
薬注    
4:4:2の法則    
ロウリュ    

 

アイドルタイム【idle time】

読み方:あいどるたいむ

アイドルタイム【idle time】といっても、あこがれのアイドルとは何の関係もありません。
アイドルタイムとは、主に飲食店で客数が少なくなる時間帯のことを言います。ランチタイムの後の午後14時〜17時くらいの時間帯を指すことが多いようです。
温浴施設では来店目的が必ずしも食事ではないため、街中の飲食店に比べるとピークとアイドルタイムの波は小さくなる傾向がありますが、それでも波がないわけではありません。
ランチとディナーの間の時間帯も楽しめるメニューの開発や、客数の少ない時間帯は従業員の配置を工夫するなど、様々な対策を行い、経営効率を高める工夫が求められます。

あはき法

読み方:あはきほう

略語。正確には「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」という。
医師以外の者で、あん摩、マツサージ若しくは指圧、はり又はきゆうを業としようとする者は、免許を受けなければならないが、一方で、「治療と慰安」の区別が困難なことから、国家資格によらない整体やボディケアなどのサービスが普及している。
明らかな法律違反には逮捕者が出るような場合もあり、過去何十年と議論されている難しい問題。

イールドマネジメント

読み方:いーるどまねじめんと

イールドマネジメント【Yield Management】とは、需要予測を基に、最適なタイミング・価格で適切な顧客層に商品を販売し、利益を最大化する手法です。
運輸・ホテルなど、稼働状況に関わらず固定費が大きな比重を占める業界でよく使われている経営手法です。
温浴業界も集客状況に関わらず常に受付に人が立ち、お風呂を沸かし・・・という意味では同様の考え方が当てはまりそうですが、実際にイールドマネジメントで成果を上げるためには、さまざまな条件が必要です。(最初の一文をよく読んでみてください。)
中途半端にマネしても、単に客単価をダウンさせてしまったり、価格設定に対する不信感を与えるだけに終わってしまう可能性もあります。
※ブログに関連記事→
http://spa-net.cocolog-nifty.com/aqutpas_blog/2007/08/post_c26f.html

1:2:3の法則

読み方:いちたいにたいさんのほうそく

「1:2:3の法則」とは、一般的な温浴施設の集客波動のパターンをルール化したものです。
簡単に言うと、平日の集客数を1とすると、休日はその2倍、GWやお正月などの超繁忙期にはその3倍の集客をする日がある、ということです。
もちろん観光地や都心部の駅前など、特殊な立地にはそれぞれの集客要因による波動がありますので、どこでもその通りになるわけではありませんが、住宅地周辺や郊外などで自力で集客する場合は大抵当てはまるようです。
基本的なルールですが、それだけに重要なことでもあります。

ABC分析

読み方:えーびーしーぶんせき

ABC分析とは在庫管理の手法として一般的なもので、物販であれば品揃え、飲食ならメニューの管理に使います。
たとえば飲食の場合、メニューごとの1か月の売上を算出し、総売上に占める割合(売上構成比)の高い順に並べ売上構成比の累計が75%になるまでのメニュー群をA、75〜95%までをB、残り5%をCグループとくくります。
業態にもよりますが、通常売上の7〜8割を構成するAグループは総メニュー数の2割程度のメニューで構成されているのが一般的ではないかと思います。
人気の高い売れ筋商品はもっと伸ばすための販促強化やアイテム分割などの工夫をし、不人気なCグループはメニュー変更の際に入れ替えを検討、といった具合にそれぞれ方針を変えて管理します。
注意したいのは、売上のABC分析だけだと単価の違いによって顧客の支持を見誤る可能性があることです。多くのお客様に支持されている主力商品なのに、低単価であるために扱いを軽くしてしまったり、逆に一部のお客様にしか利用されていないのに、高単価で売上が大きいために重視しすぎたり、といったことがあります。
売上だけでなく、販売個数や粗利でのABC分析もして、総合的に判断することが大切です。

FLコスト

読み方:えふえるこすと

FLコストとは、飲食部門におけるフードとレイバー、つまり食材原価と人件費のことです。
温浴業界というよりも、飲食業界でよく使われている考え方ですが、このFLコストを一定の割合に抑えないと利益が出ませんよ、という指標になります。一般的にはFとL合わせて売上の60%〜70%の間でコントロールされています。
温浴施設においては、集客の波がランチタイムやディナータイムに極端に集中しないこともあり、街中の飲食店よりも人件費を低く抑えることができる可能性があるのですが、人件費コントロールに対するシビアさやノウハウでは飲食業界にだいぶ遅れをとっているようです。

温浴

読み方:おんよく

このサイトでも頻繁に使っている「温浴」という言葉ですが、実はまだあまり一般的な言葉ではありません。
辞書を引くと、
おん‐よく〔ヲン‐〕【温浴】 [名](スル)湯に入ること。(大辞泉)
と書いてあります。(辞書に載ってて良かった。)
辞書には「湯」という文字が書いてありますが、実際には湯を使わないサウナや砂浴、岩盤浴等も温浴の範疇と考えられていますので、「身体を温めることで癒しや健康の効果を得ようとすることを「温浴」と呼ぶ。」と理解すれば良いのではないでしょうか。
「温熱療法」という言葉もあります。これも辞書を引くと、
おんねつ‐りょうほう〔ヲンネツレウハフ〕【温熱療法】 全身または患部をあたためることにより、新陳代謝を促進して老廃物を除去し、血液やリンパの流れをよくする治療法。温浴・蒸気浴・砂浴・罨法(あんぽう)など。(大辞泉)
とあります。温浴施設は必ずしも治療のみを目的とせず、リラクゼーション、リフレッシュ、デトックスといった目的でも利用されていますので、「温浴」という言葉の方が「温熱療法」よりもさらに広い意味で使われているという理解の仕方もあるでしょう。
「熱によって身体を温める」ということは、血液やリンパの流れを促進し、冷えやこわばりを改善する作用があります。これによって疲労を回復させたり免疫力が向上するといった効果があることは古来から知られており、現代医学でもがん細胞に対する温熱療法をはじめとしてさまざまな形で応用されている基本的な健康法なのです。
弊社では、この「温浴」という概念を軸に、癒しや健康に関わるさまざまな研究開発を行い、サービスや技術、商品を提供しています。
「温浴事業の発展が人類の平均寿命を延ばす!」と信じつつ。。

逆洗

読み方:ぎゃくせん

温浴施設やプールでは一般的に濾過機を使用して水質を保っていますが、営業時間終了後などに通常と逆方向に運転して水を逆流させ、濾材やフィルターに溜まった汚れを取り除くことを「逆洗」と言います。

グリストラップ【grease trap】

読み方:ぐりすとらっぷ

「グリストラップ」と言っても、携帯のストラップとは何の関係もありません。
グリストラップ【grease trap】とは、業務用厨房に設置が義務づけられている油脂分離阻集器のことで、厨房からの排水に含まれる生ゴミ、油脂などの汚濁物質を分離収集して直接下水道に流さないように一時留めておく装置のことをいいます。
定期的に清掃、メンテナンスしないと、管詰まりや悪臭、害虫などの問題の原因にもなります。
飲食店は清潔であることが何よりも大切です。厨房の清掃、メンテナンスでお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

クアハウス

読み方:くあはうす

クアハウスという言葉は、ドイツ語のKur(保養)とHaus(家・館)を組み合わせた名称で、日本では健康増進を目的とした温泉保養施設のことをクアハウスと呼んでいます。
ただし、ドイツにおけるKURHAUSは、温泉保養施設などではなく、温泉地にある娯楽施設(メインの機能はカジノ)のことを指すようです。
JTBのサイトではBADEN-BADENのクアハウスについて「コンサートや舞踏会の会場・レストラン・クラブ・カフェテラスなどがあり社交の中心地。」といった説明がされています。

源泉かけ流し

読み方:げんせんかけながし

「源泉かけながし」とは、湧出した温泉をそのまま浴槽に入れ、その温泉水が浴槽等から溢れ出している」ことを言います。
厳密に定義しようとすると、「新湯を投入してその分溢れさせながら、循環も併用している場合は?」「貯湯タンクにいったん溜めている場合は?」「塩素等で殺菌処理をしている場合は?」「ろ過はしていないけど、加熱している場合は?」などの様々なケースがあり、結構難しい問題になります。
基本的には「かけ流し=良い温泉」という認識がありますが、必ずしもそうとは限りません。具体的に書き始めると長くなりますので、別の機会にしたいと思います。

建築コスト

読み方:けんちくこすと

温浴ビジネスは様々な商業施設の中でも、初期投資が大きいという特性があります。
通常の商業施設と違って特殊設備を伴うため、坪あたり建築コストが百万円を超えることも珍しくありません。
競合激化に対抗するために、施設計画のトレンドはより多彩な設備、より高品質な環境、そして大型化へとシフトしていますので、建築コストはますます増大する一方のようです。
差別化は大切ですが、一方でイニシャルコストを抑制するノウハウを駆使しないと、初期投資がどんどん膨らんでしまい、投資回収が長期化、あるいは回収困難な状況にもなりかねません。
これから施設の建設やリニューアル投資をお考えであれば、ローコスト開発に関するノウハウを、ぜひ知っておいてください。

残留塩素・結合塩素

読み方:ざんりゅうえんそ・けつごうえんそ

浴槽水の塩素管理は、遊離残留塩素濃度を通常0.2mg/L〜0.4mg/Lに保つことが必要ですが、お湯が汚れていると、遊離残留塩素がアンモニアetcの汚れ成分とくっつき、結合塩素になってしまいます。
結合塩素になると消毒力が弱くなり、安全衛生上問題があります。また、目や肌への刺激や塩素臭が強くなります。
よく「塩素くさい」というクレームが発生しますが、これは残留塩素濃度が高いからではなく、結合塩素の仕業なのです。
そして残留塩素濃度を測定すると基準値になっていないので、さらに塩素を投入する・・・という悪循環になります。
この悪循環を断つには、お湯をきれいにするしかありません。
しかし、補給水量を増やしたり、換水頻度や配管洗浄頻度を上げるのは、そのままコストに跳ね返ってしまうのが悩ましいところです。

四九抜き

読み方:しくぬき

四九抜きとは、縁起の悪い「死苦」に通じる4と9を除くことで、お客様が縁起を担ぐパチンコ店などで見られますが、温浴施設でも下足ロッカーや脱衣ロッカーの番号で4と9を除いている施設を見かけます。
一方番号配列に規則性がなくなるため、分かりづらいという側面もあり、気にしていない施設も多いようです。
先日も温浴施設開業準備中のところでそんな話が出ましたが、社長の「関係ないだろ。」の一言で話は終わりました。

ジャグジー【Jacuzzi】

読み方:じゃぐじー

日本でジャグジー【Jacuzzi】と言えば、一般的にはジェットバスやバイブラバス等も含む気泡・水流浴槽の総称ですが、本来は固有名詞で、1968年に米国・カリフォルニアのジャクージ兄弟が世界初のワールプールバス(Whirlpool Bath = 渦流浴桶)を発明したことに由来しています。
英語では、気泡・水流浴槽のことは、ワールプールバスと呼びます。Jacuzziでは特定の会社の製品を指すことになってしまうのです。そういう例は「ウォシュレット」「ホチキス」など枚挙に暇がありませんが。
でも【Whirlpool】はまだ日本語化していないようですので、いくら正しい呼び方でも、わざわざ使うと「感じワル〜!」と、思われてしまうかも知れません。

スキップアウト【Skip out】

読み方:すきっぷあうと

現金精算や券売機でなく、館内キャッシュレスでお帰りの際に後精算するシステムを採用している温浴施設において、しばしば問題になるのがスキップアウト【Skip out】です。
お客様が楽しげにスキップしてお帰りになるという意味ではなく、精算処理を逃れてお帰りになる、という意味です。
マッサージや飲食で豪遊すると1人あたり2万円近い金額になっている場合もあり、これが全額回収できないとなると大きな損失です。(2万円の利益を取り戻すためには、その何倍もの売上増が必要になりますので・・・。)
代表的な手口としては「空鍵(カラカギ)」といって、自分の靴を入れた下足ロッカーの鍵はポケットに入れ、他の空のロッカーから鍵を抜いてフロントでの入館処理に使い、帰りはフロントを通らずに自分の靴を取り出して出て行ってしまうというものや、正規の出入り口以外から帰る、などがあります。
無銭飲食の温浴版ということですが、館内が混雑する繁忙期にはこういった犯罪も増える傾向がありますので、GW期間中などは特に注意が必要です。

ストアレジ

読み方:すとあれじ

食品などの貯蔵庫や保管棚などを指す。本来はストレージ(storage)という言葉が訛ったものと思われます。

スパ【Spa】

読み方:すぱ

ここ数年で「スパ」という言葉を頻繁に目にするようになりました。雑誌SPA & TREATMENT(スパ&トリートメント/飛鳥出版)が発刊され、日本スパ振興協会等の業界団体が立ち上がるなど、スパという言葉をとりまく活発なマーケットの動きを感じさせます。
スパというのはもちろん外来語ですが、英和辞書を引くと、
【spa】[名]
1 鉱泉(地);温泉(地).
2 ((米))(温泉地の)ホテル.
3 ((米))バブルジェットバス(spa bath).
(鉱泉で有名なベルギーの地名から)
といった説明が出ています。
英文の中にspaという言葉が登場した時は上記のような解釈を当てはめればよいのですが、日本語の中で「温泉」とか「温浴施設」ではなく、あえて「スパ」という言葉が使われている時は注意が必要です。
広義の「温泉・温泉地」や「温浴施設」という意味以外では、トリートメントサービス(マッサージやエステなどの施術)を主体とした施設に限定して使われている場合や、ホテルに付帯する温浴設備に限定して使われている場合、水を使った癒しのサービス全般を指す場合など、いろいろあるようです。
語源について調べてみると、ワロン語の「エスパ(泉)」、ラテン語の「Sanitas Per Aquas」の頭文字“S・P・A”だ、という説などがあります。 「Sanitas Per Aquas」という言葉は、ローマ皇帝ネロがローマ市内の噴水の前を通りかかったとき、「健康は水からくる」と叫んだという逸話からきたということです。
ベルギーの南東部に、その名もスパ(Spa)という温泉地があります。温泉だからスパという地名になったのではなく、実はこの地名の方が語源になって、英語の「温泉」という単語ができたという話もあります。
いずれにしても、消費者からすると「温浴施設」や「公衆浴場」といった言葉は専門用語的で使いにくいですし、「銭湯」「スーパー銭湯」「健康ランド」「日帰り温泉」といった特定の業態を指す言葉は、その定義を正確に使い分けるのが難しいと思います。
「スパ」という言葉はシンプルで響きが良いですし、今後あまり難しい定義にとらわれることなく温浴サービス全般を指す言葉として定着していけば良いと願っています。

総上がり

読み方:そうあがり

温浴業界のみならず、宿泊や飲食業界でも共通用語ですが、「総上がり」とは、料理長が部下の厨房スタッフを連れてある日一斉に退職してしまうことを言います。
厨房業務を料理人の技術に頼って運営している場合、総上がりをされるとその日から飲食部門が営業不能となりますので、店側としては大変困ったことになります。
また、この伝家の宝刀?があるために料理長の権限が大きくなり過ぎ、コントロールができない状態になってしまうのも困りものです。
この問題を防ぐためには、提供する料理のレベルにもよりますが、なるべく厨房業務を標準化し、料理長が不在でも料理が出せるような運営方法にしておくことが現実的な対応と言えるでしょう。

チムジルバン

読み方:ちむじるばん

チムジルバンとは、韓国で人気のある温浴業態のひとつ。
オンドル(床暖房)の広い休憩スペースを中心に、岩塩などの素材を使ったいろいろな温度帯の部屋(日本の岩盤浴に似ている)、飲食、エステ、マッサージ、仮眠、ゲーム、インターネットなどの様々な機能を配置。
体を温めたり汗をかくという目的よりも、着衣のため男女が一緒に長時間リラックスしながら楽しめるのが特長。
最近は日本でも導入事例が増え、注目が集まっている。
【参考記事】韓国の温浴施設視察レポート20070201→
http://spa-net.cocolog-nifty.com/aqutpas_blog/2007/02/20070201_b012.html

チラー【chiller】

読み方:ちら〜

チラーと言ってもチラリズム等とは関係ありません。
チラー【chiller】とは、水や油を冷やして温度を下げる冷却装置のことで、温浴施設では水風呂の水温を下げるために使われている設備です。
一般的に水風呂は14度から18度の範囲内が適温とされております。
井戸水の場合は大抵そのまま使用しても良い温度帯なのですが、チラーが入っていないと夏場や客数が多い時は水温が上がってしまい、「この水風呂ぬるいぞ!」というクレームになることもあります。
特にサウナマニアは冷たい水風呂が大好きなようで、温度がぬるいとご不満なようです。
しかしチラーを後付けするにはコストや手間がかかります。
そこで手軽に夏場の水温を下げる方法として、氷を使う方法をご紹介します。
氷屋さんで大きな氷柱を買っても良いですし、厨房の製氷機に余力があれば、そこで大量の氷をつくって投入しても良いです。
タイムサービス的に実施するとイベント性があり、子供客も喜ぶようです。

DPD法

読み方:でぃーぴーでぃーほう

DPD法とは、浴槽水の遊離残留塩素濃度を測定する方法のひとつです。
温浴施設の浴槽水は通常一リットルにつき0.2〜0.4ミリグラム程度に保ち、殺菌力の保持につとめる必要がありますが、入浴客数などの環境要因によって残留塩素濃度が急激に低下することがあるため、定期的に測定して、濃度を基準値に保つ必要があります。
DPD法は試薬の色の反応で濃度を確認する方法で、1回の測定にかかるコストが数十円程度と比較的安価でもあり、手軽な方法として広く使われています。
DPD法以外には電流法、吸光光度法といった測定方法があり、デジタル式の測定器もあります。

デシャップ

読み方:でしゃっぷ

厨房から出来上がった料理をいったん置くカウンター等。客席ゾーンと厨房のやりとりの接点になる重要なポイントです。語源はディッシュアップ(dish up)から。

デトックス (detox)

読み方:でとっくす

すでに一般用語となったデトックス (detox)。これは、体内に溜まった毒素を積極的に排出させることにより美容や健康の改善に役立つという考え方。
この呼び名は、【detoxification】(取り除く・解毒)の短縮形です。
薬やサプリメントを摂る(足す)のではなく、健康を阻害している体内の要因を取り除く(引く)という概念が注目されています。
温浴施設には「発汗」という、非常にわかりやすいデトックス要素が備わっていますが、他にも売店、飲食、トリートメント部門などでもデトックスというテーマを追求することは可能です。
例えば、風呂上がりに牛乳などの水分を摂るという習慣は以前からありましたが、「積極的に汗をかくために水分補給しましょう」ということで、サウナや岩盤浴を利用する前にミネラルウォーターやデトックス効果のあるドリンクを提供する、といったことです。
デトックスという概念が普及したことで、新たなビジネスチャンスが生まれているのです。
ただし、一時期「足をしばらく浸けていると見る見る毒素が排出され、水がドロドロの茶色に」という怪しげな機械が流行りましたが、インチキビジネスもデトックスブームに目を付けていますので、何を取り入れるかは慎重な見極めが必要です。

ドボン客

読み方:どぼんきゃく

温浴業界で「ドボン」というと、池に落ちることではありません。もちろんトランプゲームのことでもありません。
「ドボン」とは風呂に入る音のことで、ドボン客というのは、入浴料のみで帰ってしまうお客様のことを言います。
入浴料収入が主体の銭湯やスーパー銭湯では入浴のみで帰るお客様がいるのは当然のことで、ドボン客比率などあまり気にしないのですが、付帯部門を充実させて客単価を高めようとしている業態にとっては、ドボン客比率が多いのは困りものです。
特にPOSシステムを導入している施設ではこの数値をチェックしているようです。
付帯部門の存在や魅力が充分に伝わっていないと、お風呂だけで帰ってしまうドボンのお客様が増え、客単価が低くなってしまうので、一度確認してみてはいかがでしょうか。
ドボン客比率を下げ、客単価を高める方法でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

入湯税

読み方:にゅうとうぜい

入湯税とは、市町村が温(鉱)泉入湯者に対して課税する目的税で、1人あたり150円が標準とされる。
浴場の経営者等が特別徴収義務者に指定され、入湯客から徴収する・・・と、ここまでは基礎知識。
2004年の温泉偽装問題が起きた時は温泉でないのに温泉と表示していた施設が徴収してしまった入湯税をどうするかが問題になりました。また最近は市町村合併でそれぞれの税率が異なっていたり、といった問題も起きています。
昭和53年に旧自治省からおおむね1000円程度に満たない低額の施設については課税免除の対象となるという運用通知が出されていますが、市町村の判断次第で運用が変わる税目なので、実際の税率は市町村によって0円〜150円とまちまちで、これがしばしば議論になっています。
現実問題として例えば入浴料が500円の施設でそのうち入湯税が150円もかかると、水光熱費や消耗品、最低限の人件費を除いて利益を残すことは極めて困難になります。
そのため、全国では温泉経営者と自治体の間で様々な攻防が繰り広げられています(具体的な内容はここにはちょっと書きづらいですが)。
現実に対してどうしても法律が後手に回っている感は否めませんよね・・・

人時管理

読み方:にんじかんり

【人時管理】とは、人件費を時間単位でコントロールすることで、人時生産性・人時売上といった指標を使います。従業員1人が1時間あたりでどれだけ粗利や売上を上げるのか、という指標です。
実績を見て人時生産性が3,500円だった、人時売上が5,000円だった、といったチェックにも使われますが、もっと重要なことは、予想される客数や売上に対して人員を適正に配置することや、その日その時の集客状況に応じて人員をシビアにコントロールすることです。
例えばある日の予想売上が100万円で、目標とする人時売上が5,000円であれば、総労働時間は200時間。営業時間が14時間なら平均稼働人数は14.3人ということになります。
ワークスケジュール(シフト表)を調整し、この平均14.3人が時間帯によっては7人にも30人にもなるというのが人時管理です。これによって混雑時でも充分なサービスレベルを提供し、逆に暇な時はなるべく人手を減らし、人件費を最大限有効に使います。
よく、売上に対する人件費の比率は何%が良いか?といったご質問をいただくのですが、業態によって粗利率も異なりますし、人時管理の話を抜きにして比率を見ていても、漠然と高い低いといったことしか分かりません。
温浴業界では、人時管理にしっかりと取り組んでいる企業はまだまだ少ないようですが、充分なサービスでお客様に満足していただき、かつ利益を残すためには、非常に重要なことなのです。

バッシング

読み方:ばっしんぐ

バッシングといっても、首相バッシングとか横綱バッシングのこと【bashing(手厳しく非難すること)】ではありません。
日本語にしたときの発音は一緒ですが、温浴ビジネスにおける「バッシング」といえば、レストランで食べ終わった食器を下げることです。
もともとはカタカナ好きのレストラン業界用語ですが、温浴業界でも「下げる」「片付ける」とは言わずに「バッシングする」という言い方をする会社が増えています。

パントリー

読み方:ぱんとりー

食料品や食器類を収納・貯蔵する小室(pantry)のこと。
飲食店では厨房と客席の間にあるドリンクなどを作る空間を指していることが多い。

PI値(Purchase Index)

読み方:ぴーあいち

PI値(Purchase Index)とは、船井総合研究所の先輩であり現PI研究所代表の鈴木聖一氏が提唱したスーパーマーケットの分析指標で、簡単に言うと
PI値 = 出数 ÷ 客数 × 1000
という式で表されます。温浴業界ではまだ一般的な概念とはいえませんが、実際は非常に使える考え方ですので、ご紹介したいと思います。
例えば、ある温浴施設で1ヶ月の生ビールの出数が3,000杯、その月の客数が15,000人だったとすると、
PI値=3000÷15000×1000=200
となり、生ビールのPI値は【200】ということになります。
要するに「入館1000人に対していくつ売れるか」という数字で、この指標はレストランメニューだけでなく、売店商品、マッサージコースなど、あらゆる館内消費に対して算出することができます。
何故この分析を行うかというと、毎日あるいは毎月、客数の変動があるのに、単品や部門の売上が高い低いで一喜一憂していても、なかなか次の一手を考える具体的な指針とはならないからなのです。
前述の生ビールで言えば、「生ビールをもっと売ろう!」という目標を立てたとしても、翌月の客数が落ちていれば生ビールの売上を上げるのは容易ではありません。逆に繁忙月なら、何もしなくても生ビールの売上はアップするでしょう。
入館客数が何人であっても、現場の努力は成果に結びついたのか?
何をしたら客単価が上がったのか?といったことが明確に分かるようになるのです。
このデータを蓄積すると、前月比、前年比、あるいは他店との比較などをすることで、面白いように客単価アップの指針を得ることができるようになります。
以上は最も簡単なPI値の使い方ですが、本当は非常に深い理論ですので、ご興味のある方は研究してみてください。
・PI研究所HP→ http://www.picspics.net/

HSP

読み方:ひーとしょっくぷろていん

『ヒートショックプロテイン(HSP)』という言葉をご存知でしょうか。
HSPとは、身体に熱ストレスが加わった時、その熱から身体を防御しようとして作られる特殊なタンパク質のことで、これが熱だけでなく、身体に対するさまざまなストレスに対応し、抵抗力を高めたり、傷ついた細胞を修復してくれる働きを持っているそうです。
運動をする2〜4日くらい前に身体を温めると、HSPが増えて、疲労物質である乳酸が出にくくなって、運動能力が向上するという効果もあるとのこと。

フルオペ(Full Oeration System)・セミオペ(Semi Operation System)

読み方:ふるおぺ・せみおぺ

自動販売機の運営形態には、大きく分けてフルオペ(Full Oeration System)とセミオペ(Semi Operation System)の2つがあります。
フルオペとは、簡単に言うと場所貸し業で、商品の補充、売上金の集金、機械メンテナンスなどはすべて自販機業者側が担当します。
セミオペとは自販機設置場所の提供だけでなく、商品の仕入、集金、日々のメンテナンスなどを事業主側が負担する代わりに、売上はすべて事業主側の収入となります。
どちらが良いかは運営に対するスタンスの問題ですので一概には言えませんが、そもそも自販機を入れるのは運営負担を軽減しようという考え方ですので、フルオペになるケースが多いようです。

薬注

読み方:やくちゅう

温浴業界で「やくちゅう」と言うと薬物中毒のことではありません。自動薬注装置のことで、塩素や入浴剤などの薬剤を自動的に適正な濃度を保ちながら注入することを指します。

4:4:2の法則

読み方:よんよんにのほうそく

「4:4:2の法則」とは、温浴施設の売上構成比のことです。
一般的に温浴施設の売上は、入浴料がメインで、それに飲食や物販、マッサージなどの付帯部門売上があります。
健康ランドなどの、館内着を提供してゆったり過ごせるタイプの温浴施設では、入館料部門と飲食部門とその他部門の構成比が4:4:2になっていることが多いのです。
逆に言うと、「飲食売上が入館料売上を超えるのは難しい。」というのが定説になっていました。
ところが、取組の方法によっては飲食部門が最大の売上構成費を占めるケースもあるのです。
こうなると温浴施設というよりも、飲食が主力で、お風呂が付帯部門というイメージです。(入館料の極端なディスカウントをしているケースを除く)
どうすればそのような強い飲食部門になるか?につきましては、来月のセミナーにて詳しくお伝えいたします。

ロウリュ【Loeyly】

読み方:ろうりゅ

ロウリュ【Loeyly】とはフィンランド語で、サウナストーンに水をかけて発生させる蒸気のことを言います。
ヨーロッパのサウナは日本のサウナのように高温ドライ型ではなく、ロウリュで加湿するのが一般的であることは以前ドイツ視察の話の際にも触れましたが、サウナ室の体感温度は温度×湿度×気流で変わりますので、摂氏80度くらいの中温でも湿度が高まると充分に熱く感じ、汗をかくことができます。
サウナストーンにかける水にアロマを加え、さらに癒しの効果を高める工夫をすることもできます。